超激務と言われ
寝れない、臭い、帰れない…
そんなイメージだった「AD」という職業が大きく変わりつつあります。
近年、巷で噂の『働き方改革』の影響です。
今のADは
寝られる、風呂入れる、帰らされる…
1日24時間労働だった昔とは違い、
今ではきっちり1日8時間労働になっています。
(昔がおかしいんだけど…)
単純計算で、仕事量は3分の1になりました。
最近はディレクターやプロデューサー、
場合によっては社長よりも丁重に扱われるようになっています。
なぜなら、激務がバレたら「会社がヤバい」からです。
仕事の途中でも、強制的に帰らされる
働き方改革のメスがテレビ業界に入ったのは5年?ほど前。
ここ数年はそれを受け入れるフリをしながら
従来のやり方を急には変えられず、結局は裏で「サービス残業」という形でADは働いていました。
しかし、去年くらいから
本当に本当にマジで信じられないくらいADは働かなくなりました。
あろうことか、仕事が残っていても
時間になったら強制的に帰らされるのです!

仕事終わってないっすけど、
時間なんでお先に失礼しまーす!

・・・💧
(マジかよ)
みたいなことは、当たり前!
この前ビックリしたのは、編集の真っ最中なのに担当ADが帰ってしまったこと。
代わりのADが編集所に派遣されてきたのですが、引き継ぎがされていないので、ただ編集所で座っているだけ。
結局電話で担当ADとやりとりをしているので、家に帰した意味はなかった…。ただ仕事の効率が下がっただけ。
退社時間になると
学校みたいなチャイムが鳴る制作会社もあります!
(実話です!)
あまりにも働き方が変わりすぎて、世にも奇妙な物語の世界に迷い込んだかのような気分です。
ツケは全てディレクターに回ってくる
仕事量が従来の3分の1になったADたち。
でも、テレビのオンエアが3分の1になるわけではないし、番組の面白さが3分の1になるわけでもありません。
単純に「ADの人数を増やす」のが一番の解決策なのですが、まだ対応できている番組は少ないです。
制作費が削られまくっているテレビ業界は、ADの人件費を増やすことができないからです。
なので、
ADが働かなくなった分のツケは
全てディレクターに回ってきます!
(これを言いたかった)
VTRの質を落とすことはできないため、
ADは働かなくてもディレクターが働かないわけにはいかないのです!
ADとは逆でディレクターは働き方改革以降、
どんどん激務になっています。
(元々激務なのに、さらに激務に…)
それはそれで非常にムカつくのだが、
まあ、時代の流れで仕方ないかな、とも思う。

今までが異常だったのでは?
と言われれば、

その通り!
と、答えるしかありません…。
ADの質が低下していく…
しかし働き方改革の影響で「ADの質は低下」しています。
正直、今の1〜2年目のADは正社員でも
学生アルバイトレベルの人が沢山います。
「働きたくても働けない」をずーっと続けているからです。
このままの状態が続くと
ADは実力がつかずに、一生ADのまま。 ディレクターは、若い人材がいなくなり高齢化!
みたいな業界になってしまいそうで心配・・・。
昔のように「強制的に伸びる」という環境が無くなった今
勤務時間外に「自分で勝手に勉強するAD」しか
これからは生き残れない時代になるでしょう。
現在ADの方、これからADになる方はくれぐれもご注意を!
コメント
テレビを志望する学生はまだ多いようですが、
自力で成長するための方法をこのブログに全部書いておきます。