スポンサーリンク

テレビの演出とやらせの違いとは。その境界線をディレクター解説

テレビ業界の真実
スポンサーリンク

やらせの基準は「ウソをついたかどうか」

テレビ番組に常につきまとう

「演出」なのか「やらせ」なのか?問題。

テレビ業界が認識している
「演出」と「やらせ」の違いを簡単にいうと

実際は無い事を、有るかのように放送する事→「やらせ」
それ以外のことは全て「演出」の範囲内

という感じです。

要は「ウソをついたら、やらせ」ってことですね。

例えば「行列ができるハンバーグ店」を取材するとして詳しく解説したいと思います。

 

ケース①「行列ができる時間帯を狙って撮影に行く」

ぜひ、大行列ができているシーンを撮ってインパクトあるVTRを作りたい所ですが、、、

いくら人気店といえど
1日中ずっと行列ができているわけではありません。

そこで、

行列が一番できる時間帯を狙って撮影に行き、大人数の行列を撮影した。

これは普通に「演出」です。

『行列ができている』という事実に関して嘘偽りはないので、
真っ当な演出方法だと言えます。

 

ケース②街ゆく人に声をかけて並んでもらう

行列の撮影に行ってみたが、なぜかその日に限って行列ができていなかった。

でも、オンエアは今日だし…、どうしても行列を撮影したい!

 

そこで、

AD
AD

すみません。ちょっと店の前に並んでください!

と街ゆく人に頼んだり、番組ADを集めて列に並ばせてみたり。

 

これはギリギリ「演出」です。
(本当はダメだけど…)

 

「いつも行列ができる」という現象自体が事実であれば
その状態を「再現した」だけであり、

「行列ができる」という情報自体にウソはありません。

このように、

普段起こっている事を「再現する」こと

これは、テレビ業界では「ギリギリ演出」です。

ほんと、ギリギリです。

なんとか「言い逃れはできる」くらいのレベルですかね。
(普通はそんなことやってませんよ!)

たとえバレても『番組が終わる』ことはないと思います。

 

ただし!

 

並ばせたお客さん役の人に

ディレクター
ディレクター

ここのハンバーグの味の感想聞きたいんで適当に答えてください!

みたいな感じで、

お客さんとしてのインタビューを撮るのはやらせです!

あくまで「行列の撮影」のためにこちら側で並んでもらった方達であり、彼らは「お客さん」ではありません。

その立場でインタビューをするのは「ウソ」になります。

 

先日、テレ朝の『スーパーJチャンネル』で起こったやらせ問題。

「業務用スーパーを利用する一般客として取り上げた4人が、実はディレクターの知人だった」

というのは、このやらせパターンに当てはまります。

ただし、もしもその4人が
「本当にその業務用スーパーをいつも利用している人」だったとしたら、例えディレクターが仕込んでだとしても話は別。

「いつも利用してる人」として紹介するのはウソではないので
演出の範囲内で、言い逃れができたと思います。

 

ケース③おいしくないのに「おいしいです」と紹介する

そのハンバーグ店、行列ができるわりに「実は全然おいしくなかった」とします。

それでも「美味しいハンバーグ店ですよ!」と紹介する場合。

 

これは「演出」です。

 

なぜなら、「美味しい」「まずい」は主観的な問題で、人それぞれ。世の中には「美味しい」と感じる人もいるはずです。

ディレクター
ディレクター

人によって美味しい、まずいは両方あるよね。

番組では「美味しい部分だけ」を紹介しよう!

これは全然ありで、ウソではありません!

というか、ぶっちゃけ、このケースはよくあるパターンです!
(ごめんなさい!!)

・物事の「ある一面だけを紹介する」
・都合の悪い部分は、あえて言わない(隠す)

というのは、普通に「演出」です。

ずるい!と思われるかもしれませんが、

何でもかんでも全てを正直に紹介すればいいってもんでもないですしね。

 

ケース④情報確認不足

実は、行列ができるのは平日のランチタイムだけなのに、
「毎日、行列ができるお店!」というふれ込みで放送してしまった場合。

これはウソの放送ですから「やらせ」の可能性もあるのですが、

単純に「情報確認不足」というパターンが多いです。

確信犯ではなく、単純に勘違いや思い込みで放送してしまったパターンです。

撮影に行った時間にすごい行列ができていたので、あたかも毎日行列ができる超人気店かのようにスタッフが勝手に錯覚!

そう思い込んだままロクに情報確認もせず、放送してしまった・・・

実は、この「情報確認不足(思い込み)」
によって間違った内容を放送してしまう事は、たまにあります・・・・

ただ、これは「やらせ」とはまた違う部類に入ります。
(と、テレビマンは思っています)

そういうことが起こらないよう、今は担当ADやディレクターだけでなく、

APやプロデューサーなど、スタッフ総動員で情報の誤りがないかしっかりチェックをするようにしています。
(いわゆるコンプライアンスチェックです)

それでも間違いが起こってしまったら…謝るしかありません…。

 

テレビ業界の「演出」と「やらせ」の違いはこんな感じなんですが、一般の方々の感覚はどうなんだろうか?

 

コメント

  1. ぼやきDぼやきD より:

    最近本当にやらせのニュースが多い!?
    ディレクター陣、頑張りましょう。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました