サンジャポの出演がTBSの上からの圧力で無くなった
メンタリストDaiGoさんが配信しているYouTubeの昨日(2019年8月31日)の投稿で
「サンジャポ出演がTBSの上からの圧力で無くなった」
という発言がありました。
↓その動画はこれです
知らない人のために今回の経緯をおさらいすると
①DaiGoさんが京アニの実名報道に怒り、
YouTubeでテレビ&マスコミを批判
②サンジャポがこの騒動を聞きつけ、DaiGoさんに番組出演を依頼
③DaiGoさんが出演を承諾する(生放送は無理だがVTRはOK)が
突然サンジャポからの連絡が途絶える。
④DaiGoさんがTBSの知り合いに聞いた所、
上からの圧力で出演が見送られた。と判明
⑤DaiGoさん「サンジャポ出演が潰された」動画を投稿
(↑今ココ)
という流れになります。
僕はサンジャポのスタッフでもTBSの人間でもないので動画の内容が真実なのかどうかは分かりませんが、
「なぜサンジャポは出演を見送ったのか?」
ということを考察したいと思います。
実際に上からの圧力なんてあるのか?
結論から先に言っちゃうと圧力は「あります」
「圧力」という言い方が適切かは分かりませんが、
『現場の人間がやりたい事を上の人間が有無を言わさず潰す』
ということはあります。
言い方を変えると「経営判断」です。
それ、放送しちゃうと損だよね
という判断が下ると、潰されちゃう時があります。
DaiGoさん出演は、
テレビ局自体を批判する恐れがあるので「経営的に損だ」という判断が下ったという事だと思います。
多分、テレビだけじゃなくてこういう事って他のどの企業にもあることだと思います。
ただ、ここで気になるのは「上の人間」とは誰なのか?という問題。
あくまで僕のような現場の人間が接点を持つ「上の人間」とは
局員のプロデューサーが最高位です。
チーフプロデューサーとか
エグゼクティブプロデューサーとか呼ばれている人で
現場レベルの最高責任者。
エンドロールの一番最後に流れる人のことです。
それより上の編成局長とか社長とか、
経営陣レベルと僕ら現場の人間が接点を持つことは、まずありません。
「上の人間」が局Pなのかそれよりもっと上の経営陣レベルなのか…。
DaiGoさんの動画を見ていると「経営陣なのかな?」という印象もありますが、実際の正体は分かりません。
しかし、局Pか経営陣か「どちらかの判断」である事は間違いありません。
なぜ、サンジャポは出演を見送ったのか?
通常、テレビでは我々現場の人間が取り扱うネタを決めますが、
決まったネタは局にも、もちろん報告します。
普段は、局Pの判断が「オッケー」であればそれで良いのですが、
今回のように
というセンシティブな案件の場合は、
局Pだけでは判断しきれなかった可能性があります。
通常は局P判断だけで番組制作は進めるのですが、
今回は「経営陣にお伺いを立てた」可能性も十分あります。
ただ、キャスティングをするときは、局Pの判断を仰いでから動くのが普通なので、「DaiGoさんに出演依頼の電話がきた」ということは、局Pの判断的にはOKだった可能性も十分考えられます。
(僕の予想では、局PはOKしたんだと思います)
ただ、最近のテレビはコンプライアンスなるものが徹底されているので
「少しでも危険がある場合はノー」という判断が下ります。
特に、テレビというのは「視聴者」ではなく、スポンサーファーストのコンテンツなのでスポンサーには絶対、迷惑をかけられません。
サンジャポやTBSのイメージが悪くなってスポンサーに流れ弾が当たったりしたら、それこそ番組が終わってしまう可能性があります。
そんな危ない橋を渡るのは嫌だから
DaiGoさんの出演はダメ!
という判断だったと思われます。
正直、現場レベルで言ったら
絶対に出演してもらった方が得だと思いますが、
「スポンサーを気にした」
というのが今回の真相なのかな、と個人的には思います。
DaiGoさんに批判されても、絶対カットはできない!
ちなみに、DaiGoさんは現在南の島にいるらしく(優雅だなぁ)
「スタジオに行けないので生放送での出演は無理」
「でも、VTRなら質問に何でもお答えします」
という条件だったそう。
生放送じゃなければ出演させても良かったのでは?
と思われるかもしれませんが、
今回のような「意見を述べる」系のVTRの場合は
ヘタに編集してしまうと逆効果になります!
「何であそこをカットしたんだ!」
なんて、またDaiGoさんにYouTubeで批判されたのでは、それこそテレビの正当性を疑われてしまいます。
サンジャポの現場スタッフはもちろんその覚悟の上で出演依頼をしたと思いますが、「上の人間」はそこまでさせる事にメリットを感じなかったんでしょう。
『DaiGoさんに出演してもらう』ということは、それこそ「DaiGoさんに批判された部分は絶対カットできない」という覚悟が必要なのです。
爆笑問題さんなどがうまくコントロールして、笑いに変えてくれるスタジオの生放送よりも、VTR出演の方がノーコントロールなので、ある意味厄介だったと思われます。
DaiGoさんの動画の中で
「テレビの優秀な人間がネット動画に流れている」
という発言がありましたが、確かにそんな流れはあります。
テレビで出来る事が昔に比べると圧倒的に減ってきたからです。
(コンプライアンスと制作費削減のせい)
僕がテレビを離れないのは、そこまで優秀じゃないからですが、
まだ現時点では「テレビが一番面白いコンテンツを作れる」と思っているのも理由のひとつです。
もう少しの間「テレビは面白い!」と言ってもらえるよう努力していきますので、みなさん、テレビ番組を今後とも応援してください。
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