ぼやきD著『テレビADの真実』ついに発売!

テレビADの仕事内容、給料、待遇、生態、私生活、ディレクターになる方法などなど、テレビ業界を目指す就活生・全ての現役ADに捧げる、ココだけの秘密の話…!

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テレビ業界が急速にブラックじゃなくなっている件【もはやホワイト】

テレビ業界の真実

働き方改革の影響がエグい。

マジでテレビがブラックな業界じゃなくなる日がくるかも。

ブラック企業に明確な定義はないようですが、

・長時間労働
・休みがない
・給料が低い
・パワハラ、セクハラが多い
・離職率が高い

テレビ業界の代名詞であったはずのこれらの働き方がどんどん改善されてます。

 

もはや長時間労働じゃない

今までは1日24時間労働だったのに、今は1日8時間労働が定着しつつあります。

単純に労働時間は3分の1に減りました。

ただ、ディレクターだけは事情が違います。
詳しくはこちらをご覧ください↓

働きたくても働けないAD【テレビ業界の働き方改革】
テレビ業界の働き方改革の影響で、ADが「働きたくても働けない」という状態が続いています。仕事量が従来の3分の1に減ったADたちがテレビ業界に及ぼす影響について解説します。ディレクターは超大変です。

コンビニみたいに24時間フル稼働だった制作会社も、今や19時には電気が消えて、会社に残っているとプロデューサーに無理やり締め出されます。

フリーの僕なんかは

ディレクター

会社でオフライン(編集)していきたいな

なんて思うこともあるのですが、それもできなくなっちゃいました。

家に帰れないなんて状況は、せいぜい収録の前日か編集中くらいしかありません。

というか、「会社の電気が消えている」なんて光景は、年末年始の休みの時だけにしか見られない冬の風物詩だったのに

なんだか逆に新鮮です。

ちなみに、残業をしたい場合はプロデューサーに事前申請が必要です。残業代もしっかり出るようになったし(今までは考えられなかった)休日出勤の場合は「休日手当」も出るようです。(今までは考えられなかった)

いくら出るのかは知らんけど。

 

休みがある

完全週休2日制というわけにはまだいきませんが、週1は休めるようになりました。

これって、テレビ業界にとっては大きな革命です。

今年、ネットニュースで『サラリーマンの2割が夏休みを取れなかった』と話題になっていましたが、
うちの番組のADの夏休みは10日間!

もはや日本で一番、夏休みを取れる業界なのか?

 

給料は低いまま

給料は相変わらず低いです。

下がることはあっても、今後上がることはありません。

制作費もどんどん削られていて、昨年までやっていた大型スペシャルも予算がなくて今年は出来なくなりました。

局員の給料はまだ高いですが、これからは局員の給料もどんどん下がっていくと思われます。

ディレクター

テレビって斜陽産業なんだな…。

というのをビンビンに感じています。

日本の経済自体が衰退しているし、これはどうしようもないです。

 

パワハラ・セクハラは「?」

僕の周りでは無いけれどパワハラ、セクハラは少なからずあるんだと思います。

そりゃ、ありますよ。

というか、完全に無くなることはないでしょう。

でもそれって他業界も同じことだと思うしテレビ業界は特にパワハラ(セクハラ)が多い!という根拠(データ)は見つかりません。

なので、この項目に関しては働き方改革うんぬんではなく、「もともと他業界と大差なし!」という結論とします。

最近は、パワハラ・セクハラが発覚するとすぐ報道されちゃうので、どの番組でも気をつけています。

テレビ業界と女性ADについての厳しい現実は、僕の著書『テレビADの真実』に詳しく書いておるので、そちらもぜひご一読下さい。

Kindle本にて発売中

 

離職率は高い。でも…

相変わらず離職率は高いですが、今まさに改革の真っ最中なので、
これから減ってくる可能性は大いにあります。

「今の離職率と5年後の離職率がどう変わるのか?」

個人的にはすごく興味があります。

働き方改革は全てここ1〜2年で急に起こった出来事なので、そう考えると随分改革が進んでいると思うし、これからもどんどん変わっていくと思います。

このまま働き方改革が浸透していくと、テレビは近い将来「ホワイトな業界」と呼ばれ他業界から羨ましがられる職業になるかもしれません。

 

あっ、

 

でも給料はどんどん下がるから、ホワイトではないかな。

 

YouTube『ぼやきDのテレビの話』でも働き方改革について詳しく語っています。

ぼやきDのテレビの話
現役テレビディレクター(業界歴14年目)が芸能界の裏話、AD・ディレクター・プロデューサーの実態、TVの面白さなどを発信しているチャンネルです。普段は東京でバラエティ番組を作ってます。日本一のテレビ業界ブログ『現役テレビディレクターのぼやきブログ』も運営していますのでそちらもぜひ!テレビに関する質問にはコメント欄やtw...

 

コメント

  1. FテレビADの親 より:

    私の子供がTV制作会社に就職して、某情報番組のADやってます。
    朝7:00から翌日の昼過ぎまでぶっ続けで勤務して、本来休みの日に出勤を父(子供から見て祖父)の死去に伴う借家家財処分の手伝いを理由に断ったら、PDからADは休みなしって言われます。
    今でもブラックどころか、奴隷ですけど・・・!

    • ぼやきDぼやきD より:

      確かにそういう番組(会社)はまだ残っています。
      おそらくお子さんは派遣会社所属ですかね…? 派遣だとよりブラックな可能性が高いです。

      ただ「朝7:00から翌日の昼過ぎまでぶっ続けで勤務」というのは、クリエイティブの世界では普通にあることです。
      ピンポイントで「ここだけ忙しい!」みたいな日ですね。
      テレビではいわゆるロケや収録直前、編集などの「追い込み」の時期です。

      本来休みの日に出勤になってしまう…というのはどうかと思いますが、これも「追い込み」の時期にはあるかもしれません。
      特にADさんは番組のスケジュールに仕事が大きく左右されてしまいます。
      「奴隷」と言われてしまうのも無理はありません…。

      10年前までは、その期間が数ヶ月以上も続いてしまうのが問題でしたが、
      今は「追い込み」の期間が終われば、休めるはず…。
      もし休めない日々が続くようなら、そこは昔ながらのヤバイ会社なので転職を考えた方がいいでしょう。

      ぜひお子さんにお伝え下さい。

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