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テレビADの仕事内容、給料、待遇、生態、私生活、ディレクターになる方法などなど、テレビ業界を目指す就活生・全ての現役ADに捧げる、ココだけの秘密の話…!

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私のおじさん第5話 テレビ業界の働き方改革、ADの結婚

テレビ業界の真実

九条ADに子供が3人もいるとは…

今回は、今まさにテレビ業界が直面している
働き方改革や、家庭を持つADがテーマでした。

 

ADは仕事と家庭を両立できるのか?

ADで結婚している人は、たまにいます。
子供がいるADもたまーに、います。

でも、3人の子持ちは聞いた事ないなぁ…。

ADの仕事をしながら子供を育てるのは大変です。

大変な理由①ADは給料が安い。

ご存知の通り、ADは給料が安いです。

僕は初任給は手取り15万円くらい。
5年目の頃には25万円くらいだったと思いますが、
これでもADの中では貰ってた方だと思います。

そして、ディレクターに昇格できないと
それ以上は給料が上がることはありません。

ADの薄給では3人も子供を育てるのは難しいので
奥さん(旦那さん)の助けが必要になるでしょう。

九条ADの奥さんは外資系で稼いでいるようなので、それならまあ大丈夫でしょう。

大変な理由②スケジュールの自由が一切ない

九条ADは「この仕事が自由なおかげで何とかやれてます」と言っていましたが、
確かに、仕事の合間に保育園の迎えにいったり、買い出しのついでに日用品を買えたり、勤務中にデスクで寝たり、サボったり、いろいろと自由な側面はあるのですが、

ADの仕事はスケジュールの自由が一切ありません。

番組全体の都合や、上についたディレクターの都合でロケや編集は進んでいくのでADはそれに合わせて仕事しなければなりません。

AD
AD

明日は仕事ないしゆっくりできるな。

と、思ってたのに、

プロデューサー
プロデューサー

明日暇でしょ?

こっちのロケに行ってね〜

AD
AD

・・・💧(拒否権なし)

みたいな事が普通にあります。

「明日の仕事がどうなるか分からない」という特殊な職業なので、仕事の合間に保育園に迎えに行くつもりでも、急に呼び出されたら行かなければなりません。

24時間体制で何が起こるか分からないので、
夫婦間の連携がうまくいってないと子育ては難しいでしょう。

そんな理由もあってか??
女性のADは結婚すると100%辞めてしまいます

(詳しくはこちらの記事をご覧ください↓)

【悲報】生涯未婚率77%!結婚できないテレビ業界の女性
テレビ業界の女性は生涯未婚率77%!という衝撃の統計データが総務省から出ています。同じ業界に働く人間として「なぜ、女性スタッフは結婚できないのか?」の理由を考察します。実は、何となく理由は分かってしまう…。

 

逆に、男のADが家庭を持つと

AD
AD

今さら転職できない。

辞めたくても辞められない…。

死んでもディレクターにならないと

という思考になるらしく、頑張るパターンが多い気がする。

しかし、そんなテレビ業界が今変わりつつあります。

 

働き方改革で、子育てもできるようになる?

九条ADが

九条AD
九条AD

今日休みですよ。

休みの日に電話しないで下さいよ

なんて文句を言うシーンがありましたが、
これは今まさにテレビ業界に起こっている働き方改革です。

 

現実でも、プロデューサーから

プロデューサー
プロデューサー

休みのADに電話しないように!

夜21時以降も連絡しないように。

なんてことが、全体会議で言い渡されており、
勤務時間外にディレクターがADに連絡することはできなくなってきました。

(関連記事:働きたくても働けないAD)

働きたくても働けないAD【テレビ業界の働き方改革】
テレビ業界の働き方改革の影響で、ADが「働きたくても働けない」という状態が続いています。仕事量が従来の3分の1に減ったADたちがテレビ業界に及ぼす影響について解説します。ディレクターは超大変です。

九条ADがやらなかった仕事を一ノ瀬ADが代わりにやらされていましたが、それができる番組は、いい番組。

実際は、ディレクターがやらなければならない!
なんて時がよくあります。
(人が足りてない番組は特に)

ディレクターは働き方改革があろうがなかろうが、番組のクオリティーは下げられないし、ロケや編集を先延ばしにすることもできません。

ADが仕事をしない分はディレクターが頑張るしかないのです。

なので、働き方改革のおかげでディレクターはさらに大変になりました。

ここでディレクターまで休み出したら
テレビのクオリティは激しく落ちることになるでしょう。

 

コンプライアンス「一般人がテレビに映るとき」

第5話で、僕が一番印象に残ったシーンがここでした↓
馬場AP「ねえ、自分の子供がテレビに映るんだよ!」

九条AD「それが何ですか?やめません?そのテレビの上から目線な感じ」

僕は小さい頃からテレビが大好きだったので
「テレビに映れたら嬉しい!」と思っていました。

今でもロケしてる現場を見つけたら「なんの番組かな?」とワクワクして見に行きます。

そういう感覚が普通だと思っていましたが
この仕事を始めて「そうじゃない」と初めて知りました。

世の中にはテレビに映りたくない人もいるんだと。

「テレビに映りたくない」という理由で取材したいお店に断れることはよくありますし、街頭インタビューは半分くらいの人は答えてくれません…。

『月曜から夜ふかし』とか『家、ついて行ってイイですか?』は死ぬほど時間をかけてロケをしています。

よく、ネットで

この人は仕込みだ!

劇団の人だ!

なんて適当な書き込みを見かけますが、

街頭インタビューを本当に仕込めたらどんなに楽なことか

子供のテレビ出演の依頼を受けて九条ADの奥さんが言った言葉、
「絶対、将来いい思い出になる。」

「きっと10年後、あの時やっといて良かったって思うよ」

ってぐらいの軽ーい気持ちで映ってもらえると助かります。

テレビに映ると、いい記念になると思うけどなぁ。

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