フリーランスをやっていると
そのうち「仕事を断るとき」が出てきます。
人によっては
来た仕事は断りません!
なんでもやります!
という立派なディレクターもいるのですが、僕には絶対真似できません。
僕もフリーになった初期の頃は何でもかんでも仕事を引き受けていたのですが、ストレスが溜まりまくりました。
今回は5年間のフリー生活で見えて来た「断った方が良い番組」の特徴と、その見抜き方までご紹介します。
①人が足りてない番組
言うまでもなく人が足りてない番組は大変です。割に合わないことが多い。
そういう番組は、たいてい「急に連絡が来て」
来週ロケなんだけど、ひとネタお願いします!
みたいなことが多いです。(特番に多い)
「仕事のお誘い」というよりも「緊急事態のヘルプ」に近い状態です。
シンプルに断るのが一番なのですが、
お世話になっている人からのお願いを
無下に断るわけにもいかない…。
という義理堅いディレクターの方は、それなりの覚悟をするようにしましょう。
②ギャラが低い番組
若手のうちは仕方ないのですが「ギャラが低い番組」は避けた方が良いです。
入りたての時は低かったとしても、のちのち上げてくれそうな気配がない番組はやらない方が良いです。
『大好きな番組』とか『人に恵まれている』とか『成長できる』とか、ギャラ以外にも仕事の良し悪しを決めるポイントはたくさんあるのですが、僕の経験上、
この番組ってギャラ低いな…
と、ずーっと思いながら仕事しているとストレスが溜まるので精神衛生上良くないです。
なので僕の場合は、1年以上番組との付き合いができたらギャラ交渉するようにしています。そして上がりそうもなかったら素直に辞めちゃいます。
中には
お金の話ってしづらいよな…💧
と感じてしまう人もいるかもしれません。
僕も最初はギャラ交渉なんて絶対できないタイプだったのですが、よくよく考えたらギャラ交渉をするのはフリーランスが持っている当然の権利です。フリーランスがお金を気にするのは当たり前。
素直にギャラ交渉してみると意外と上げてもらえたりするので、そこはドライにいきましょう!
(ギャラを上げる方法はこちらで解説しています↓)
③プロデューサーの人望がない番組
プロデューサーの人望がない番組は、スタッフ全員が不満を持ちながら仕事をしています。
そして、そのピリピリ感は隠しきることができないのですぐに気づくと思います。
ADもディレクターも、みんな文句を言いながら仕事をしているのを見ると、つくづくプロデューサーって重要なんだなぁと感じます。
プロデューサーが下の人間から嫌われる理由は主に4つ。
プロデューサーが人心掌握できていない番組は、百害あって一利なしなので辞めた方が良いです。
④作家が謎に力を持った番組
作家が謎に大きな力を持っている番組はやめた方が良いです。
大御所作家がいる番組に多いのですが、全ての台本作りが終わった本番直前に「作家の最終チェック」みたいのがあって、大直しになるような番組がたまにあります。
もっと早くチェックすればいいのにと思うのですが、昔からの慣習なのか、そういう悪しき風習が残っている番組があります。
しかし、直前で大直しをしても面白くなったためしがないので、そういう無駄な形式の番組があったら辞めることをオススメします。
まとめ
フリーランス歴が長くなればなるほど「危機察知能力」が優れて来ます。
僕はまだ5年足らずなので少し鈍感な部分もありますが「マジでヤバい番組」はしっかりと見抜けるようになって来ました。
危機察知能力は自分の身を守るための重要なスキルなので、これからも磨き続けたいと思います。
コメント
ドライに仕事を断れるようになったらフリーランスとして一人前だと思う。