コロナ禍での街中ロケは規制が厳しい!
本日、東京でのコロナ感染者が224人となり、史上最大の数を記録してしまいました。不要不急のバラエティ番組は自粛を強いられている状態ですが、各番組が趣向を凝らして少しでも新作を作ろうと頑張っています。
先日、このブログで「リモート収録が超めんどい」という話をしましたが↓
リモート収録は「座っているだけで動きがない」のでソーシャルディスタンスを保つのは比較的簡単なのですが、それよりも規制が厳しいのが「街中でのロケ」です。
出演者が歩いたり走ったりする街中ロケでは、不特定多数と触れ合う可能性が高くソーシャルディスタンスも保ちにくいため、スタジオ収録とは比べ物にならないほどの規制が存在します。(※局や番組によっても細かく判断が変わります)
街中ロケの新作がなかなか出て来ない理由はここにあります。
今回は「視聴者が知らない街中ロケの厳しい規制」について解説します。
規制① 海外ロケ禁止
現在、バラエティ番組に限らず全ての番組で海外ロケは禁止されています。
あの『イッテQ』でも世界の果てではなく『ジャパンツアー』と称して日本国内を回っています。
まあ、日本も「世界の一部」だもんね🌟
緊急事態宣言が解除されてから国内ロケが全面解禁され、県をまたいでの街中ロケもOKになりましたが、東京都の感染者増加にともなって先日「県をまたいでの移動の自粛」が再び呼びかけられてしまったので、今後また状況が変わるかもしれません。
規制② 不特定多数が集まる場所でのロケ禁止
国内であっても繁華街や商店街、住宅街など、不特定多数の人が集まる場所での撮影は禁止されています。要は、よっぽどの田舎でない限り公道でのロケは禁止になってます。これに伴って「街ブラ」は全面的に禁止です。
タレントが外で撮影していると、たくさんの人が集まってきたり、ファンが握手を求めてきたりするので、感染のリスクが高まるからです。
現在、外でロケする番組が少しずつ復活してきてはいますが、よーくオンエアを観察して下さい。
どの番組も外をブラブラと歩いているようなシーンは一切ありません。お店のすぐ目の前から撮影を開始して、軽く歩いてるシーンを撮ったらすぐお店の中に入っちゃうような編集になっているはず。
モニタリングの『もしも突然 街中に竹内涼真が現れたら?』みたいなロケは当分できないのです。
規制③ 街頭インタビュー禁止
現在、バラエティ番組では街頭インタビューは禁止されています。
(報道番組・ワイドショーならOK)
これも不特定多数と触れ合うため、感染リスクが高いからです。
OKが出ている報道番組でも、マスクを着用し必要最低限の人数で、インタビューする人との距離を空けながら撮影しているはず。
夜の街で酔っ払いを捕まえていた『家、ついて行ってイイですか?』はロケができなくなったので、タクシーのモニターに流れるCMで出演者募集を呼びかけるという大技に出たようです…。むしろそっちの方が効率いいんじゃないか??
規制④ ロケスタッフの人数制限
感染リスク軽減のため、ロケに出るスタッフの人数も制限されています。
『厳密に◯人まで!』と決まっているわけではなく「必要最低限の人数に絞る」という決まりのようです。
ん?ってことは実質何人でもOKなの??
ちなみに、スタジオ収録でもスタジオの大きさによってスタッフや出演者の人数が制限されるようになりました。いつもは知らないスーツのおじさん達がいっぱい居たのですが、みんないなくなっちゃいましたね。
規制⑤ 出演者のソーシャルディスタンスの確保
出演者が複数いる場合は、屋外でもソーシャルディスタンスを確保しなければなりません。具体的には1.5m〜2mほど離れなければならないそうです。
飲食店などで座って撮影する場合も、アクリル板で仕切るか距離を空けて座らなければなりません。また「向かい合う」ような座り位置での撮影は厳しいでしょう。
いや、かといって横並びに2m間隔で座ったら
撮りづらくて大変なんですけど…。
これが非常に厄介なので、外でロケする場合は「出演者は1人」にしている番組が多いです。
お店の方と話すにも距離をあける必要があります。そのため、ぐるナイのゴチの自腹発表での肩を叩くシーンはなくなってしまいました。
(今はドローンが領収書を運んでくるようです 笑)
規制⑥ 「コロナ対策してますよ!」というシーンを編集で差し込む
これは視聴者からのクレーム対策です。
どの番組も「感染対策をしながら収録しているのが分かるシーン」を編集で差し込むようにしています。
これは「規制」というよりは「暗黙のルール」みたいな感じっすかね…
トーク番組のオープニングでMCが
なんやこのアクリル板!邪魔やな〜!
みないないじりを入れてくるシーンをよく見かけませんか??
これは、暗に「感染対策バッチリで収録してますよ!」というのを視聴者にアピールしているわけですね。
他にも、ソーシャルディスタンスを保っているのが分かるよう、わざわざ全体の引き画を差し込んだり、漫才ネタ番組では「2人の距離が近いのは合成してるからですよ!」と、あえて合成前の映像を差し込んだり、この前のIPPONグランプリでは、かっこいいオープニング映像の中でスタッフが机を消毒しているような姿がわざわざ挿入されていました。
街中でロケする場合も同様で、お店の人と会話するようなシーンでは、出演者とお店の人がしっかりと距離を取っているのが分かるような画角(引き画)を押さえておく必要があります。
いわゆるコンプライアンスってやつですね。
まとめ「しばらく街中ロケは厳しい」
以上、街中ロケの厳しい規制を紹介してきました。
要は大人数でワイワイとロケするような企画は当分できないって事ですね。
コロナが収束するまでもう少々お待ちください。
コメント
旅もののロケ構成を書いていますが進みません。
10分のVTRで、3つの観光地を回る旅のロケ構成ってどのくらいで仕上げてますか?
今日中に終わらせたいなぁ〜
(やる気が出ずについコメントしてみました。すみません…)
ペーペーディレクター さん
コメントありがとうございます!!
やる気が出て集中してやれば3〜4時間くらい?? だと思いますが、
やる気が出ることは少ないので、ダラダラ1日かけてやる感じです!
やる気が出ない時は、暇つぶしにまた見て下さい!