今回はアラフォーのデブチーフこと
出渕ADがディレクターに挑戦する話でした。
40歳超えのADを僕は見たことはありませんが…
30歳以上のADは現実にもたくさんいます。
僕が実際に見たことがあるのは最高で36歳です。
さて、今回もめちゃくちゃ面白かったのですが、
ありえないシーンがいくつかあったので解説します。
ありえないシーン①街頭インタビューを三脚付きで撮る
『まぼろしの鯛』を探すため街の人から情報収集しているようですが、
街頭インタビューは三脚など使いません。手持ちで撮ります。
しかも、画面右側にレフ板を持ってる人までいますが、
モデルの撮影じゃないんだからそんなもの使いません…。
完全に「ドラマの撮り方」ですね。
(ドラマ班のクセが出ちゃったんだと思われる)
さらに、街の魚屋さんにインタビューの時は
でっかい照明までセッティングされてます!
(画面上、カメラマンの後ろにご注目↑)
インタビューするたびにこんなでっかい照明立ててたらロケがはかどりません…。(電源はどこから取ってるんだ??)
夜のインタビューなど、暗くなって明かりが欲しい時、
実際に使っているのは手持ちの照明【通称:バッテラ】です。
(↓こんな感じのやつを照明さんが持つ)
さらに、カメラの位置が遠いのも気になる。
なんでこんなに離れた場所から撮ってるんだ??
実際の街頭インタビューの距離はこれです↓
(もちろん三脚や照明などありません)
ドラマ班の街頭インタビューのイメージは現実と少しずれているようです…。
ありえないシーン②ブツ撮りの撮り方
肉まんをブツ撮りしてたようですが、
残念ながらこの撮り方では100%ちゃんと撮れません。
肉まんとカメラの距離が遠すぎるため、
一ノ瀬さんの腕が思いっきり入ってます…。
ズームしてくれればまだいいのですが、なぜかこの中途半端なサイズ感。
デブチーフは「もっと美味しそうに!」とか「湯気を出すために冷房入れてんだよ!」とか、知識は持ってるようですが肝心の画撮りがなってない。
こんな撮り方してるから40歳になってもディレクターになれないんだろうなぁ…。
とにかく、実際よりも『距離が遠い』というのが、このドラマの監督が持っている間違ったイメージのようです。
ありえないシーン③逃げた出渕ADを普通に迎い入れるシーン
千葉Dに逆らって、ロケを途中で投げ出してしまったデブチーフ。
しかし翌日、デブチーフは反省したのか現場に戻ってきました。
すると、何事もなかったかのようにみんな笑顔で受け入れてました!
残念ながら、こんな優しいスタッフは現実にはいないでしょう。
ロケの途中にいなくなったAD(逃げたAD)は戦犯です。
下手するとクビの可能性もあります。
ロケを投げ出した理由もパワハラなどではなく、完全にデブチーフの身勝手な行動だったので同情の余地はありません。
しかもこの後、逃げた出渕ADがディレクターに大抜擢!
いやはや、人が足りてない番組は大変だ…。
おまけ:「あるある」シーン
今回はありえないシーンではなく、「あるある」シーンもありました。
・物撮り(箸上げ)の練習をする (→1年目のAD、特に料理番組はよくやります) ・夜の打ち合わせ途中にADが寝る ・後輩が先輩を追い越してディレクターになる
これは現実でもよく起こることで、とてもリアリティがありました!!
千葉Dの代理でディレクターデビューする事ができたデブチーフでしたが、結局は失敗してしまった(面白く作れなかった)ようです。
ディレクターとしてエンドロールに名前を載せてもらえたようですが、
おそらく、それは今回だけ。
でも、ADがディレクター業務をやらせてもらうと、エンドロールにはディレクターとして名前を載せてもらえる時があります。これも「あるある」です。(初めて名前が載るとうれしい↓)
あと、「寝ていいよ」が女子ADに対してのキラーワードって本当なんですかね?
今度、使ってみよっと。
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