今回も面白かったですが、
第5話で最終回なんですね。みじかっ!
最終回という事で人間ドラマ中心であんまりテレビの内情的な話がなかったのですが、今回気になったのは次の5つ。
②初回視聴率は難しい
③音楽番組のカット割り
④マスターカットされる
⑤信頼されているディレクターが担当する
細かい部分を拾って考察していきたいと思います。
①「ゼロ」まで数えちゃダメ!
生放送が始まるまでのカウントダウン。雪丸さんが威勢良くカウントしてましたが
「5・4・3・2・1・ゼロー!!」
と最後まで読み上げてしまった事で生放送に雪丸さんの「ゼロー!!」の声が入っちゃいました!笑
実はこれ、最初はよくやる間違いだったりしますが、もしフロアディレクターがこんな初歩的なミスを犯したらとても恥ずかしい思いをします。
声を出すのは「2秒前まで」でOK。
5・4・3・2・・・・(本番スタート)
1秒前と0秒前は声を出さない代わりに、指で示します。
(2回目はうまくできていました↓)
(これぐらい分かりやすくキューを出すと見やすいです)
生放送に限らずカウントダウンのやり方は収録でも、ロケ中でも、再現ドラマでも、基本は一緒です。
あと細かいですが、雪丸さんのカンペ、文字が小さくて読みづらいです!
②初回視聴率は難しい…
『夕方ビッグバン』の初回視聴率は7.1%。
『絶対一番ワイド』の視聴率は15.3%。
夕方ビッグバン、夕方の情報番組としてはまあまあの数字ですが、4時間ぶち抜きでの社運をかけた勝負枠という意味では、ちょっと低い気がします。
でも初回放送というのは、まだ番組のファンが付いていない状態なので、低いのは仕方ない部分もあります。これから継続的に面白い番組を作り続けていくことで少しずつ人気を獲得していくしかありません。
それにしても裏番組のひぐまテレビ『絶対一番ワイド』って番組の視聴率15.3%ってどういうこと??
夕方の番組でしょ??
『笑点』よりすごいんだけど…。
バケモノみたいな番組ですね。
ただの情報番組でこれに勝つのは難しいと思う…。
③音楽番組のカット割り
テレビ番組で歌手に一曲歌ってもらう場合、ディレクターはカット割りを考えます。
ガッツリな音楽番組の場合は、リハーサルを何度もやってカメラの動きやスイッチングのタイミングなど、かなり入念に確認を行います。
ドラマの中でも紹介がありましたが、普通は『歌詞に合わせて』カット割りを決めるのでカメラマンも覚えやすいのですが、クラシックのような歌詞がない曲だとカメラを切り替えるタイミングが分かりづらいので苦労します。(曲自体をしっかり覚えないといけない)
雪丸さんが開発した「歌詞をつけちゃう」という方法はもしかしたら有効な裏技かもしれません。
絶対歌っちゃダメだけどね!笑
でも、全話含めてここが一番好きなシーンです!
(とにかく歌詞が最高です↓)
心が折れそうな時には
丘に登って 街の灯りを見るの
あの窓の向こうには
テレビを見てる人がいる
それは他局かもしれない NHKかも
でもあの窓の向こうには
テレビを見てる人がいる テレビは楽しいな
たとえ視聴率がとれなくても
テレビは毎日放送される
テレビはタダで放送される
テレビはいつだって放送される
大人も子供もテレビを見ている
だから負けるな
お前こそがビッグバンの救世主!
負けるな花子
雪丸花子はテレビの子
(結局、自分の歌じゃん!笑)
④マスターカットされる
編成判断で「マスターカット」する事になった雪丸さんの蒲原(大泉洋)単独インタビュー。
僕はバラエティ番組の担当なので、マスターカットされちゃう側なのですが、マスターカットされちゃった時の担当ディレクターは大きなショックを受けます。
俺が苦労して作った番組が…
今回、めっちゃ面白いのに…
有無を言わさず途中で中断されるわけですから、ショックを受けて当然です。
地震や台風などの災害ならまだしも、
いや、このニュース、速報する必要ある?
という、しょぼいニュースの時も稀にあります。
例えば、今回の『助成金不正使用の犯人単独インタビュー』とかはその部類に入っちゃうかもしれません…。
どれだけ世間的に注目されてる事件なのかは知らんけど…
蒲原さんの逮捕の瞬間とかどーでもよくね??
これが凶悪事件の犯人とかなら分かるんだけど、助成金の不正使用だもんなー…。蒲原さん自身がそんなに有名人でもなさそうだし。
編成局長は社員たちの圧力に屈してマスターカットしちゃいましたが・・・
(詰め寄られる編成局長↑)
個人的には、視聴率20%が見込めるスペシャルドラマ『相方』の方が絶対良かったと思う。(なんでポスター持ち歩いてんだこの人!笑)
⑤信頼されているディレクターが担当する
蒲原代表に呼び出されて雪丸さんが現場に来ました。
暗い建物に立てこもりながら隠れている人間が、唯一外に連絡したのが雪丸さんでした。どうやら蒲原代表は雪丸さんにだけは心を開いているようです。
こういった時は雪丸さんに全てを任せるのが一番です。
「全国ニュースなんだからさ!ローカルはキー局に協力すればいいんじゃないの?」
と、キー局の人がいやらしく一緒に入り込もうとしましたが、みんなで止めて正解でした。(というか、キー局の報道の人ってこんな横柄なの??山根くんドン引きだし…)
結果、蒲原代表は雪丸さんに全てをさらけ出して最高のインタビュー映像が撮れました。そして最後は反省した様子でした。
これはバラエティのロケにも通じるものがあります。
あるタレントさんと何度も仕事をして信頼関係を築いたディレクターがいるなら、そのタレントさんのロケはそのディレクターに任せることが多いです。
雪丸さんに任せたせいで思ったように取材が進まず、「事件のことを聞け!」とデスクがイライラしていましたが、途中で変な横槍を入れない方が良い。こういう時は信頼を築いている雪丸さんに任せましょう。
実際うまくいったしね。
あー、面白かったのでぜひシーズン2も作って欲しい。
『チャンネルはそのまま』の原作は漫画です。
(原作漫画も面白かったのでぜひ↓)
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