ぼやきD著作 第1弾『テレビADの真実』がKindle本にて発売されました
ついについに…出版できました。半年以上かけた超大作です。本を書くのがこんなにしんどいものだとは…。
『テレビADの真実』では、テレビADの実態を10個の章に分けて紹介しています。
第1章 テレビADの仕事内容 第2章 給料・休日・福利厚生など待遇について 第3章 就職する方法 第4章 なぜ、ADは辞めるのか? 第5章 テレビADに向いている人 第6章 女性ADの厳しい現実 第7章 早くディレクターになる方法 第8章 働き方改革でどう変わったか? 第9章 テレビはオワコンなのか? 第10章 コロナ禍の今、やっておくべき事
第1章では「テレビADって何している人なの?」をテーマに分かりづらいADの仕事内容について、番組制作の流れに沿って日本一詳しく解説しています。
①ネタ会議→②リサーチ→③仕込み(アポ取り)→④ロケ準備→⑤ロケ→⑥デジタイズ(編集準備)→⑦プレビュー→⑧サブだし編集→⑨サブだしMA→⑩収録準備→⑪スタジオ収録(本番)→⑫デジタイズ(プレビュー準備)→⑬本編編集→⑭本編MA→⑮情報確認(コンプライアンスチェック)→⑯納品(オンエア)
ざっくり言うとこんな流れなのですが、この全てについて詳しく解説しています。
第2章では、僕のTwitterのDMによく寄せられる質問などから抜粋し、ADの給料・年収、休日、テレビ局員との格差、学歴など就活の時に気になるポイントから「芸能人に会えるのか?」といったくだらない内容までw、真摯に回答しています。
第3章では「テレビADへの就職の仕方」を解説。テレビ局は狭き門ですが、制作会社ならどこでも99%採用される裏技も公開しています。
第4章は「ADの退職」がテーマ。離職率は1年で50%!5年も経てばほとんどのADが辞めてしまう現実…。ADのブラックな面、30歳超えのAD、ダメな制作会社の特徴、辞める時のポイントなどについて解説しています。
第5章は「テレビADに向いている人・適性」についてです。マイナス面ばかり語られるADですが、バリバリ活躍している「できるAD」の特徴や性格について解説しています。
第6章は「女性ADの過酷な現実」です。
女性はディレクターになりづらい…をテーマに、男社会のテレビ業界の中で女性ADがどう立ち回るべきなのかを解説しています。
第7章では「早くディレクターになる方法」です。
僕は明確に「これが一番の近道だ」という方法論を持っています。ぜひ全てのADさんに読んで欲しい…。
第8章では「働き方改革で激変したテレビ業界」について。
2019年の働き方改革でブラックだったテレビ業界が一変!毎週休めるようになり残業も少なくなりました。僕の番組のADは夏休みが10日間あり、世間の人よりたくさん休めるようになりました。
もはやホワイトな業界なのでは…?と思うほどの激変ぶり。テレビ業界の最新情報をお届けします。
第9章では「テレビはオワコンなのか?」について。
今あえてテレビ業界で働く意味あるの?と疑問に思っている就活生や現役ADに向けて真剣に答えます。
第10章では「コロナ禍のテレビ業界!最新情報」
ロケや収録が減り時間が余っているADたち…コロナで苦しむテレビ業界の最新情報や、若手が未来のために今やっておくべきことなどについて解説しています。
ここまでテレビADの真実を詳細に描いた本はありません。
テレビ業界のバイブルとしてぜひお楽しみ下さい。
「まえがき」無料公開!
『テレビADの真実』発売を記念してまえがきを無料公開致します。
『テレビADの真実』まえがき
合コンに行って「テレビのADやってます!」と言うと「大丈夫?寝てないんでしょ?」と100%心配される職業…それが、テレビAD。テレビ業界という(表向きだけ)華やかな世界で働きながら、最も地味で忙しい職業として知られています。しかし…
テレビADって、実際にどんなことをしている人なの?
という詳しい中身について知っている人はほとんどいません。というか全然いない!「雑用」とか「家に帰れない」とか「臭い」とか、そういう事だけは知っているのに…。テレビ業界を目指す就活生でさえ正確に把握できている人は少ないのではないでしょうか。認知度はあるのにその実態が全く知られていない、ある意味不思議な職業です。
そもそもテレビADに関する情報は世の中にほとんど出回っていません。ググってもまともな情報なんて出てこない。せいぜい就活サイトのざっくりした情報や、辞めたADが溜まったストレスと恨みを発散しているだけの掲示板の書き込みくらい。ブラック過ぎて情報が規制されているのかなぁ笑。一番詳しい情報は制作会社のホームページにある【先輩ADの声】みたいなコーナーですが、これは就活生向けに作られているため上っ面しか書かれていません。本当のことを書いたら入社人数が減っちゃうし下手すりゃ労働基準監督署から目をつけられるかもしれない。本当に活きた情報、『テレビADの真実』は世の中に流出することは決してないのです。
だから僕は『現役テレビディレクターのぼやきブログ』を作りました。
テレビ業界の裏側、ADの現実、ディレクターの大変さ、プロデューサーの責任、番組作りの面白さなどなど、実際に働いているからこそ分かるテレビ業界の真実を2018年から定期的に発信しています。おかげさまで読者が増え今では月間1万PV以上のサイトに成長しました。ブロガーの世界では脱初心者くらいのしょぼいアクセス数ですが、テレビ業界に特化したブログとしては日本一のサイトになりました(たぶん。誰か調べて欲しい)。
手前味噌ですがこれだけ面白く詳細にテレビ業界のことを書いているブログはどこにもありません。それは内容を読んで頂ければ分かるので見て下さい(今すぐ)。
さて、前置きが長くなりましたが、この本は僕の『現役テレビディレクターのぼやきブログ』の中の人気コーナー『テレビADの真実』を大幅に加筆・修正し、最新の情報を入れ込んだ渾身の一冊です。奴隷として扱われていたかつてのADの歴史から、ここ10年での劇的な変化、YouTubeの台頭とコロナ禍のAD最新情報まで、テレビADという職業にフィーチャーし、誰もが楽しんでもらえるような一冊になっています。これを読めば「テレビADとは何者なのか?」を理解してもらえることと思います。現役ADやディレクター、プロデューサー、テレビ業界を目指す就活生、タレントさん、YouTube業界のみなさん、毎日テレビをダラダラ見ているニートなどなど、全てのテレビ好きに捧げます。ぜひ最後まで読んで下さい。そして、僕のブログやツイッターに感想やご意見など書き込んでもらえると、めちゃくちゃ嬉しいです。ではでは。
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