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チャンネルはそのまま第3話 テレビディレクターの解説&感想【営業・マスターの仕事】

チャンネルはそのまま

面白いドラマです!
今回は「営業部」が大きなテーマでした。

特に気になったのは、

営業部と制作は仲が悪い!
技術部(マスター)について
オンエア後にクレームが殺到!テレビの影響力とは?

現実と違うところ、リアルなところを詳しく解説します。

 

①営業部と制作は仲が悪い!


営業部の服部くんと報道部の山根くんがバチバチやり合っていましたが、これは結構リアルです。

営業部と報道部(制作)は、現実でも仲が悪いのです。

営業部はスポンサーと制作の間を取り持つ中間管理職的なポジション。スポンサーの意向をうまいこと制作側に取り入れてもらえるよう立ち回ります。

ただ、実際はどの局の営業部もスポンサーとの付き合いの方が
自然と深くなるので思いっきりスポンサーファーストであり、悪く言うとスポンサーの味方です。

制作のことを第一に考えてくれる営業の人はいません!(断言できます。)

山根「営業からの要望はニュースバリュー的に微妙なものが多い。ニュースの度に営業の顔色をいちいち伺っていられないんだよ」

服部「お前らの経費は、俺ら営業が稼いできてんだよ。それを忘れて偉そうなこと言うな!」

この言い合いは長い間ずーっと並行線をたどっている命題であり、この先も解決することはないでしょう。

スポンサーの商品を紹介する「パブ」


ドラマの中にも出てきましたが、「パブ」と言って番組内でスポンサーの商品を紹介しなければならない時があります。

バラエティではあまりないですが、報道や情報番組ではたまにあるようですね。

「テレビ」というコンテンツ自体はスポンサーファーストで成り立っているのはご存知の通り。

営業部の服部くんが

服部(営業)

報道の特集でホタテスパイクを取り上げてくれ!

と、お願いしてきましたが、営業部からお願いされたら制作側はなんとかして取り上げなければいけません。

服部くんの上司は「決定権は制作側にあるのだから、スポンサーに期待を持たせるような事は言うな!」と注意していましたが、実質的には制作側に決定権はなく、従うしかありません。

営業からのお願いは、スポンサーからのお願いです。

いくら山根くんが

山根(報道)

報道の理念にそぐわない!

なんて、反論しても無駄です!

無理矢理にでも…演出をねじ曲げてでも…どうにかしてホタテスパイクを差し込む方法を考えなければなりません。

山根くんは「切り口次第でなんとかなる」と言っていましたが、その切り口を考えるのは制作側です。

ドラマの中でも中継担当の雪丸さんが必死にホタテスパイクの取り上げ方を考えていましたが、服部くんは何のアイデアも出していません。

営業部は、言うだけ言って、あとはお任せ!
だから、制作から嫌われてしまうのです。

(というか、雪丸さんも結局デスクにお任せ…笑)

ちなみに、
営業部は制作側に無理をたくさん言ってきますが制作側の無理を聞いてくれる事はありません。

あくまで一方通行な関係であり、これは「スポンサーからの広告収入」で成り立っているテレビの構造的に仕方のないことなのです。(こんなにスポンサーに頭下げてる!)

生放送中に発生したアクシデントにより、結局ホタテスパイクを紹介することはできませんでしたが、こんなことが現実で起こったら一大事!

劇中では別番組のワンコーナーで代わりに放送していましたが、現実でもおそらくそうせざるを得ないでしょう。

 

②技術部(マスターの仕事)について

技術部マスター担当の仕事は、放送事故が起きないよう、24時間体制でひたすらモニターを監視することである。

と紹介されていましたが、たぶん、東京では「放送部」と呼ばれている部署のことだと思います。

制作部の我々が放送部(マスター担当)と関わる時は一度だけ。編集が仕上がったテープを納品する時です。

それ以外の時に関わることは一切無いので、正直、普段何をしてる人たちなのか詳細は全く分かりません。

なんとなく聞いたことはあるけど…、

全く知らんなー。

地味だなー。

モニターの監視をしてるんだ。

関わることないなー。

 

③オンエア後にクレームが殺到!テレビの影響力とは?


テレビ局には、毎回多かれ少なかれクレームが来ます。

そのうちのほとんどは訳のわからないクレーマーたちの意見です。クレームの内容について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ↓

テレビ局に寄せられるクレームの実態【全力!脱力タイムズより】
今回の『全力脱力タイムズ』では、テレビ局に寄せられるクレームの実態がテーマでした。テレビ局に来る一番多いクレームは「あいつを出すな!」です。他にも実際寄せられるたくさんのクレームについて解説します。

ドラマでは最後、蒲原代表(大泉洋)が国の助成金を不正に使用した疑いでスクープされ、山根くんの特集が英雄扱いで蒲原代表を取り上げたことに対して苦情の電話が殺到しているようでした。

国の助成金を不正使用しているような奴をテレビで取り上げるな!

というクレームだと思われますが、現実ではここまで電話でクレームがくることはありえないと思われます。

なぜなら、山根くんの特集がオンエアされたのは、この事件発覚よりもだいぶ前の話。(たぶん1週間以上前)

テレビのいち報道番組で取り上げられた特集コーナーの内容なんぞを1週間もの間、覚えてくれている視聴者なんてこの世には存在しません。(悲しいことですが…)

覚えてくれていたなら、むしろうれしい!

どんだけ反響あるんだよ!

そんな番組作りを目指したいです。

 

(原作漫画も面白かったのでぜひ↓)


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第4話【企画をパクられる・長時間番組は有利】などの解説はこちら↓

チャンネルはそのまま 第4話 テレビディレクターの感想あらすじレビュー【企画がパクられる・視聴率が全て】
チャンネルはそのまま 第4話をテレビディレクターが解説します。今回は「企画がパクられる」「視聴率が全て」「ラーメンは数字が取れる」「1時間枠よりも2時間」などを解説します。 主演:芳根京子、大泉洋、百田夏菜子(ももクロ)など。

 

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