下に見られる情報番組
今日は「みんな心の中では思っていても、あんまり表には出さない」話です。
バラエティ番組の中には「情報番組」というものがあります。
主に、平日お昼にやってるような番組や「情報メインでやっている番組」のことです。
みんな、ハッキリは言わないけれど
情報番組は下に見られています。
なぜ、情報番組は下に見られるのか?
情報番組はバラエティの中では作るのが「簡単」です。
言葉を選ばずにいうと「腕がなくても作れる」という事です。
事実、
ゴールデンや深夜のバラエティ番組でなかなか成果を出せない人間や、そろそろディレクターに昇格させたいけど腕が追いついていないベテランADなどは、お昼の情報番組に飛ばされたりします。
まずは(簡単な)情報番組で様子を見よう
という意思が働いているのです。
どバラエティの番組で失敗したディレクターが、情報番組に異動すると意外と活躍できたりします。
でも、情報番組で活躍しているディレクターが、バラエティで活躍できるとは限らないのです。
なぜ、情報番組は腕がいらないのか?
実は、情報番組はバラエティ制作においては基礎中の基礎と言われています。
なぜなら『情報をしっかりストレートに伝えればOK』なのが情報番組だからです。
いや、それでいいじゃん!
と思われるかもしれませんが、
バラエティの場合は情報をしっかり伝えるだけではダメ。
情報を「面白く」伝えなければなりません。
「情報番組」→情報を伝える
「バラエティ番組」→情報を面白く伝える
この「面白く」というのが曲者で、多くのディレクターが悩み苦しむ部分。センスが問われる一種のハードルみたいなもの。
情報はしっかり伝えた上で、さらに「笑いをとる」ということをバラエティ番組では要求されるのです。
これじゃ、ただの情報番組だ!
たまに「つまらないVTR」の代名詞として「情報番組」という言葉が使われることがあります。
バラエティ番組を担当するディレクターがプレビュー(試写会)で
これじゃ、ただの情報番組だろ!
と怒られる時があります。
「ただ情報だけを羅列しているだけで笑いがない」VTRは、「情報番組みたいだ!」揶揄されてしまうのです。
ぶっちゃけ、笑いがなくても情報があればテレビ番組は成立します。
なので、多分一般の人たちからすると「バラエティ」と「情報番組」の違いって気づいてないのかもしれませんが、
テレビマンの中では、はっきりと区別されているのです。
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