九条ADに子供が3人もいるとは…
今回は、今まさにテレビ業界が直面している
働き方改革や、家庭を持つADがテーマでした。
ADは仕事と家庭を両立できるのか?
子供がいるADもたまーに、います。
でも、3人の子持ちは聞いた事ないなぁ…。
ADの仕事をしながら子供を育てるのは大変です。
大変な理由①ADは給料が安い。
僕は初任給は手取り15万円くらい。
5年目の頃には25万円くらいだったと思いますが、
これでもADの中では貰ってた方だと思います。
そして、ディレクターに昇格できないと
それ以上は給料が上がることはありません。
ADの薄給では3人も子供を育てるのは難しいので
奥さん(旦那さん)の助けが必要になるでしょう。
九条ADの奥さんは外資系で稼いでいるようなので、それならまあ大丈夫でしょう。
大変な理由②スケジュールの自由が一切ない
確かに、仕事の合間に保育園の迎えにいったり、買い出しのついでに日用品を買えたり、勤務中にデスクで寝たり、サボったり、いろいろと自由な側面はあるのですが、
ADの仕事はスケジュールの自由が一切ありません。
番組全体の都合や、上についたディレクターの都合でロケや編集は進んでいくのでADはそれに合わせて仕事しなければなりません。
明日は仕事ないしゆっくりできるな。
と、思ってたのに、
明日暇でしょ?
こっちのロケに行ってね〜
・・・💧(拒否権なし)
みたいな事が普通にあります。
「明日の仕事がどうなるか分からない」という特殊な職業なので、仕事の合間に保育園に迎えに行くつもりでも、急に呼び出されたら行かなければなりません。
24時間体制で何が起こるか分からないので、
夫婦間の連携がうまくいってないと子育ては難しいでしょう。
そんな理由もあってか??
女性のADは結婚すると100%辞めてしまいます
(詳しくはこちらの記事をご覧ください↓)
逆に、男のADが家庭を持つと
今さら転職できない。
辞めたくても辞められない…。
死んでもディレクターにならないと
という思考になるらしく、頑張るパターンが多い気がする。
しかし、そんなテレビ業界が今変わりつつあります。
働き方改革で、子育てもできるようになる?
今日休みですよ。
休みの日に電話しないで下さいよ
なんて文句を言うシーンがありましたが、
これは今まさにテレビ業界に起こっている働き方改革です。
現実でも、プロデューサーから
休みのADに電話しないように!
夜21時以降も連絡しないように。
なんてことが、全体会議で言い渡されており、
勤務時間外にディレクターがADに連絡することはできなくなってきました。
(関連記事:働きたくても働けないAD)
九条ADがやらなかった仕事を一ノ瀬ADが代わりにやらされていましたが、それができる番組は、いい番組。
実際は、ディレクターがやらなければならない!
なんて時がよくあります。
(人が足りてない番組は特に)
ディレクターは働き方改革があろうがなかろうが、番組のクオリティーは下げられないし、ロケや編集を先延ばしにすることもできません。
ADが仕事をしない分はディレクターが頑張るしかないのです。
なので、働き方改革のおかげでディレクターはさらに大変になりました。
ここでディレクターまで休み出したら
テレビのクオリティは激しく落ちることになるでしょう。
コンプライアンス「一般人がテレビに映るとき」
第5話で、僕が一番印象に残ったシーンがここでした↓
僕は小さい頃からテレビが大好きだったので
「テレビに映れたら嬉しい!」と思っていました。
今でもロケしてる現場を見つけたら「なんの番組かな?」とワクワクして見に行きます。
そういう感覚が普通だと思っていましたが
この仕事を始めて「そうじゃない」と初めて知りました。
世の中にはテレビに映りたくない人もいるんだ…と。
「テレビに映りたくない」という理由で取材したいお店に断れることはよくありますし、街頭インタビューは半分くらいの人は答えてくれません…。
『月曜から夜ふかし』とか『家、ついて行ってイイですか?』は死ぬほど時間をかけてロケをしています。
よく、ネットで
この人は仕込みだ!
劇団の人だ!
なんて適当な書き込みを見かけますが、
街頭インタビューを本当に仕込めたらどんなに楽なことか…
子供のテレビ出演の依頼を受けて九条ADの奥さんが言った言葉、
ってぐらいの軽ーい気持ちで映ってもらえると助かります。
テレビに映ると、いい記念になると思うけどなぁ。
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