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よくある新人ADの悩み6つ。解決法を紹介

テレビ業界の真実

10年ほど前ですが僕も新人ADという時代がありました。

僕の時とはだいぶ時代が変わりましたが、最新の情報も踏まえつつ、「新人ADが悩むこと」と「その解決法」までを解説したいと思います。

極論が多いかもしれませんが、それくらいでないと解決しないです。

 

悩み①「誰に挨拶すればいいか分からない」

当然ながら、最初は知らない人が多すぎて
誰が自分の番組の関係者なのか全く分かりません。

でも、社会人として最初に教えられるのが
「気持ちよく挨拶しなさい!」ということ。

会社の中には社員だけでなく、他社の人間やフリーのディレクター、局員など、いろいろな人が行き来します。

どの人に挨拶すればいいのやら…。

解決法「先輩を利用せよ」

どの会社でも研修の時に必ず言われるのが
「社内にいる人は、知らない人でも必ず挨拶しなさい。」
ということ。

挨拶は社会人の基本であることを否定はしませんが、
この方法はオススメしません!

というか、間違ってます。

なぜなら、こちら側からすると
「知らない人に急に挨拶されると、ビックリする」からです。

普段、街中を歩いていて
知らない人に急に挨拶されたら、どう思うでしょうか?

「挨拶は気持ちのいいもの」とか言う人がいるけど、それは「知ってるもの同士」の間柄でのみ。

誰だか分からない人にもむやみやたらと挨拶するしても意味はありません。

当然、相手もあなたの事を知りません。
知らない人にむやみに挨拶するのはヤメましょう。

でも、挨拶をしないと不機嫌になるような人もいるので、

僕がオススメする方法としては『早く関係者を覚えて、なおかつ相手にも覚えてもらって挨拶する』しかありません。

新人ADは、最初に必ず先輩ADがつくはずなので
その先輩を通じてバンバン紹介してもらい、
早く顔を(できれば名前も)覚えるようにしましょう。

相手のことを知らないうちは向こうもこちらのことを知らないはずなので、挨拶せずにぬるっと通り過ぎてOKです。

 

悩み②「家に帰れない」

働き方改革のおかげで、最近は普通に家に帰れます。

しかし、家が異常に遠かったり、
ロケや収録や編集の時などは帰れない時もあります。

解決法「通勤時間30分以内の場所に住む」

『通勤時間は30分以内』ということを強くオススメします。

なぜなら、

AD

朝6時のロケまで3時間。

帰って風呂に入るべきか、今すぐ寝るべきか…?

というように、

「家に帰るか?寝るか?」の選択を迫られる事が、これから腐るほど起こるからです。

家が遠いと「会社で寝る」しか選択の余地がないのですが、風呂にずーっと入れないのも地獄です。

家が近いと

選択①「3時間、会社で寝る」
選択②「家に戻って風呂に入ってから2時間寝る」

という、選択ができるようになります。

「いつ風呂に入るか?いつ寝るか?」

これはテレビADである限り、
ずーっと、考え続けなければならない問題です。

僕はAD時代、白金(港区)に住んでいてチャリ通だったため、終電を逃しても普通に家に帰れました。なんとかAD時代を乗り切れたのも家が近かったからです。

ちなみに、ADの薄給でも港区に住む事ができます。

(詳細はこちらの記事を参照↓)

テレビADなら手取り14万円でも港区に住んで貯金できる話
僕はAD時代、手取り15万円でしたが、港区白金に住んで貯金もできていました。ADという職業なら手取り15万でも十分です。貯金もできていたので手取り14万円でも十分です。そのお金の使い道などを解説します。

とにかく通勤は30分以内!

通勤時間ほど、無駄な時間はないです。

 

悩み③「パソコンが無い」

新人ADが初期に振られる仕事は、たいていの場合「ネットリサーチ」です。

ただ、これだけITが普及してるというのに、
未だに「1人1台パソコンが無い」という制作会社がほとんどです。

正直、ビックリです。

特に、新人の場合はいくつかの共用パソコンを先輩がいない時に、早い者勝ちで使う、なんて意味不明な状況があるようです。

解決法「自分でパソコンを買う」

正直これは妥協案ですが、自分でパソコンを買いましょう

理想は会社にパソコンを用意させること。

しかし、新人ADが会社に訴えてもおそらく会社は動きません。
動いてくれるとしても、時間がかかります。

パソコンがない状態を放置していると、

「仕事をしたいのにパソコンが無い」
→「パソコンが無いから、仕事できない」
→「仕事の効率が下がる」
→「ディレクターに怒られる」
→「帰れない」
→「でもパソコンが無い」
→「ディレクターに怒られる」
 ・・・続く

なんて、アホらしい無限ループに陥ります。

「いかに迅速に、効率よく仕事するか」というのは、ADにとって最重要課題。

パソコンが無いと、なんの仕事もできません。

会社に頼っていても事態は進展しないので、自分でパソコン(Mac)を買いましょう!

自分のパソコンを持っていると外でも仕事ができるし、空いた時間に編集したりできるので、何かと便利です。

 

ただ、パソコンを用意できない会社に限って

プロデューサー

私物のパソコンは使用禁止よ!

会社に持ってくるんじゃない!

とか言ってきますが、そんなもの無視しましょう。

僕もAD時代、会社から何度も注意されましたが、

だったら、パソコン用意して下さい

と主張して、無視し続けていました。

(4年目くらいになって、やっとパソコンが支給された)

さらに、会社から支給されるパソコンだと、パスワードなどは会社が管理しているので、欲しいソフトをダウンロードできなかったり、情報漏洩を気にして持ち出しに制限がかかったり、面倒なことも多いです。

自分のパソコンは自由に使えるので
自分で買った方が絶対に仕事の効率は上がります。

 

悩み④「教育係の先輩ADが嫌い」

基本、新人ADには教育係として先輩ADが付きます。
最初はその先輩から色々と仕事を振られます。

その先輩が「基準」になるので、最初に仕事を教えてくれる先輩は重要です。

その人が自分に合わなかったり、無能だったり、性格が悪い奴だったら最悪です。

解決法「今だけやり過ごしましょう」

いずれシフトが変わってその先輩から外れる時がきます。

それまでは「はいはい」言うことを聞いて、やり過ごしましょう。

残念ながら、新人ADには一切の決定権はありません。
会社員である以上、自分の好きな人ばかりと仕事ができるわけではありません。それはどの業界も一緒です。

「今回は運が悪かった」と思って諦めましょう。

 

悩み⑤ディレクターからパワハラ&セクハラされる

人手が足りない番組では、新人なのにいきなりディレクターの直属になる場合もあります。

もし、そのディレクターがヤバい奴だったら…

解決法「プロデューサーに助けを求めましょう」

プロデューサーに相談してみましょう。もしかしたら、シフトを組み替えてもらえるかもしれません。

ちなみに、

もし暴力を振るわれたらたとえAD側に非があるとしても「100%AD側の意見が通る」のですぐさまチクリましょう。

セクハラは言わずもがな。

でも、プロデューサーもヤバい奴だったら…

どうしようもないので、その会社からは一刻も早く逃げましょう。

 

悩み⑥「同期と仲良くなれない」

新人の時は、同期が唯一、対等に話ができる相手です。

同期と仲良くなりたくても、番組が違ったり、ノリが合わなかったり、うまく馴染めない人もいると思います。

解決法「仲良くならなくて大丈夫」

基本、違う番組の同期とは今後ほとんど話す機会はありません。

同じ会社でも番組が違うと仕事内容が全く違うので、まず生活リズムが合いません。
さらに、番組によっては局内に常駐する場合もあるので、会社にさえ来なくなる人もいます。

大手になればなるほど、その傾向が顕著です。

そのうち違う番組の同期は見かけなくなるでしょう。

そして、来年の今頃には半分の同期はいなくなっています。

(ADの離職率はハンパない!↓)

ADが辞める理由は4パターン【TVディレクターが解説】
ADは離職率が高いです。なぜ、ADは辞めてしまうのか?体力・精神・能力・将来性の4つの理由についてテレビディレクターが解説します。とにかくブラックですが僕は6年半もADをやっていました。異常です。

 

同期ではなく、同じ番組の先輩との付き合いの方が深くなると思うので、同期よりも先輩との関係を大事にしましょう。

同じ番組に同期がいる場合は自然と仲良くなれると思います。

 

他にも「こんな場合はどうすれば?」という質問がありましたら、
コメント欄に書き込んで頂ければ回答させて頂きますm(_ _)m

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