スポンサーリンク

本当に大変なのはディレクター①【できないADが下についた時】

テレビ業界の真実

「ADは超激務で大変!」ってことは世間で知られているけれど
実はディレクターが一番大変!ってことは知られていない。

むしろ「ADに偉そうに無茶振りする人」みたいなイメージがあったりする…。

違いますよ!

「世間に正しい認識を持ってもらおう」という建前で日頃の愚痴をこぼすだけの何の生産性もないコーナー第1弾!

(読んでも何も得られるものはありません)

今回のテーマは「ダメなADが下につくと大変」

ダメなADとは以下の3タイプに分けられます。

①やる気が無いAD
②ディレクター目線を持ってないAD
③単純に頭が悪いAD

 

①やる気が無いADの場合

ADの仕事の9割は「リサーチ」「仕込み(アポ取り)」です。

(詳しくは『ADの仕事とは?』を参照↓)

【就活生用】テレビADの仕事内容を日本一詳しく紹介!番組制作の流れ
テレビADは「雑用係」とか「底辺」というイメージが強いですが、実はその通りです。ADの仕事内容を現役ディレクターの僕が、どこよりも詳しく、分かりやすく解説します。これでADのほぼ全てが分かります。

このタイプのADは、最初のリサーチが全く進みません!

やる気が無いから調べないんです、全く。

昼過ぎに来て、ネットサーフィンして、他のADとおしゃべりして夕方には遊びに行っちゃいます。

「リサーチ結果を教えて」と言っても当然クソみたいな内容しか帰って来ません。やる気が無いからクソみたいなリサーチ結果しか出て来ないんです。

ちなみに、やる気が無くても能力があるADならある程度のリサーチ結果が出て来ます。(この場合は問題ありません。)

リサーチが進まないとVTRの構成を作れません!

つまりロケができません!

だから結局、自分でリサーチします。

「ふざけんなコラ!」と怒るタイプのディレクターもいますが、僕はどちらかというと「諦めて自分でやる」タイプのディレクターです。

なぜなら、そちらの方が結果的に効率が良いからです。
(この事についてはいつか別の記事で考察します。)

面倒くさいけど、自分でめちゃめちゃリサーチします。

ただ、構成が決まった後の「仕込み(アポ取り)」はさすがにADにやってもらいます。

それぐらいは、やってもらいます…。

せめて、それぐらいは…。

それぐらいは…

しかし時には、仕込みでさえもディレクターがやらないといけない時があります。

俺はやらないけど!
(若手ディレクターの場合はやらないといけない。かわいそう)

ディレクターはいざとなったらAD業務とD業務、全部やらないといけません。

それなりのキャパシティが要求されます。

だから、ADよりディレクターの方が激務なのです。

 

②ディレクター目線を持ってないADの場合

つまり「演出の意図を理解できない」ADですね。

このタイプのADには、しっかり時間をかけて必要以上に丁寧にじっくりと演出意図を説明をする必要があります。

その分、気力や時間を奪われます。

しかしこれを怠ると、いざ現場で悲惨な思いをするのは自分(ディレクター)です。

例えば、

ディレクター

明日、オムライス撮るからお皿用意しといてねー

という指示だけでは、ダメです。

なぜなら、

↑こんな焼き魚用の皿だったり、

皿鉢料理か!ってぐらい大きな皿だったり

↑こんな可愛いらしい奇抜なお皿だったり

とにかく変なお皿がいっぱい用意されてしまうからです。

 

普通のADなら

AD

オムライスだから洋皿でシンプルな丸いお皿がいいよな。あくまでオムライスが主役だもんね。

みたいな「演出を組みとった発想」をしてくれますが、そうでないADが多いんです。

 

ディレクター

こんなことは説明しなくても常識だよな

という、思い込みをしているディレクターは痛い目に合います!

 

【正しいディレクターの指示↓】

オムライスだから洋皿で、派手な柄はダメ。シンプルに丸い形でいいよ。参考画像渡しとくから、こういう感じのお皿を用意しといてね。奇抜なのは絶対やめてね。

などと、とにかく丁寧に説明しないといけません。

こういう、細かいところにまで気遣いをするのでディレクターは大変なのです。

 

③単純に頭が悪いADの場合

ADは、履歴書を出して時間通りに面接に行けば誰でもなれる職業です!

(詳しくはこちらの記事を参照↓)

テレビAD・ディレクターに転職するには?【他業種から誰でもOK】
他業種の未経験からテレビディレクターになるにはどうすればいいのか?を解説します。30歳くらいまでの人なら今からでも大丈夫です。まずはADに転職しましょう。ADは前職関係なく誰でもなれるので、とりあえず履歴書を送りましょう。

 

前職や学歴など一切関係ありません。

誰でもなれます!(断言)

それゆえに、当然「頭が悪い」人も一定の割合で紛れ込みます。

ただ、こういうタイプに限って

人間的には性格が良かったり、愛されキャラだったり、意外と辞めないで頑張るタイプだったりするので、どうにもこうにもなりません。

このタイプのADがついた場合は最初から諦めます!

ディレクター

こいつをどう使ったら効率よく仕事が進むのか?

ディレクター

あの仕事はやらせようかな?

でも、これは無理だろうな…。

というギリギリの線を探る『ゲーム』だと思って頭を切り替えると、意外と楽しめたりします。

時には、自分で全部やらなければならない

だからADよりディレクターの方が大変なのです。

ディレクターはADの力量を見極める」という能力がないと、失敗します。

 

コメント

  1. ぼやきD より:

    多分若手ディレクター陣には共感してもらえると思う…

スポンサーリンク
スポンサーリンク