ディレクターとプロデューサーの違いは何なのか?
簡単にいうとディレクターは「番組を作る人」
プロデューサーは「番組を管理する人」です。
プロデューサーになるには
【パターン①】AD → ディレクター → プロデューサー 【パターン②】AD → AP → プロデューサー 【パターン③】他部署(他企業)から転職 → プロデューサー
という3つのパターンがあります。
ディレクターとプロデューサーの仕事内容は全く違うためディレクターがプロデューサーになると仕事環境は一変します。
今回は「ディレクターからプロデューサーになると変わること5つ」を見ていきながら、その役職の違いについて解説していきます。
①規則正しい生活になる
プロデューサーの仕事相手は芸能事務所やスポンサーなどの一般企業であるため、生活リズムがディレクターより規則的になります。
お昼頃に仕事が始まり、夜7時には仕事が終わります。
VTRチェックのため深夜に編集所に行く場合もありますが、ディレクターに比べると人間らしい生活を送れるようになります。
②予算に厳しくなる
ディレクターの頃は
予算がないからダメよ!
というプロデューサーに怒りを覚えていたディレクターも、いざ自分がプロデューサーになると予算に厳しくなります。
演出よりも利益優先になり、高いギャラのタレントは使わず、フリーのディレクターのギャラも削れるだけ削ります。
面白ければいいじゃん!
と言って予算をガブガブ使うディレクターを厳重注意するようになります。
そして、注意しても止まらないディレクターはクビにします。
『切り詰めるだけ切り詰める』
主婦のような感覚の人でないとプロデューサーは務まらないのです。
③付き合いが多くなる
プロデューサーの大きな役割としてタレントのブッキングがあります。
「ブッキング能力」というのはプロデューサーの腕の見せ所です。
やり手のプロデューサーになると、普段はバラエティにあまり出ないようなタレントでも、「あのプロデューサーの番組だったら出ても良い」という人脈を使ってブッキングできる場合もあります。
タレント事務所からの信頼を構築するには長い時間と経験が必要なため、年配プロデューサーの方がブッキング能力が高いです。
レギュラー番組の場合は、タレントさんに気持ちよく出演してもらうため、MCやレギュラーメンバーを定期的に接待しています。
そのため、タレント事務所との付き合いが自然と多くなり接待費と称して飲み会を経費で落としまくれるのもプロデューサーの役得です。
④労務管理に厳しくなる
ディレクターの頃は夜遅くまで会社に残っていた人もプロデューサーになると、すぐ家に帰るようになります。
今は働き方改革の影響もあり、周りの社員全員を帰らせるのもプロデューサーの役目です。
ディレクターの頃は好き放題ADをこき使っていた人も、プロデューサーになると残業しているADを強制的に家に帰らせます。
労務管理はプロデューサーの責任なので、残業が多すぎると会社の上層部から怒られるのです。
でも、まだ仕事が残ってる人たちを無理やり帰らせるのはどうかと思う…。
⑤不祥事の責任を負う
番組の面白さ(品質)に関しての責任はディレクターが負いますが、
最近世間で騒がれてるやらせ問題や不祥事など、番組で不測の事態が起きてしまった場合はプロデューサーが責任を負います。
ディレクターの頃はそんなに気にしていなかったコンプライアンスですが、プロデューサーになるととにかくコンプライアンスを気にするようになります。
テロップが間違っていないか?
映してはいけない物が映っていないか?
倫理的に問題がない演出か?
プロデューサーは完成したVTRを何度もチェックします。
万が一、取材先からクレームが入り謝りに行く場合は、本人と一緒にプロデューサーも同行します。
かといって、
コンプライアンスばっかり叫んでいてはディレクターが思い切った番組作りをすることができません。
ディレクターは番組制作に集中し、いざとなったらプロデューサーが責任を取る。
そういう信頼関係が整っている番組は良い番組になる可能性が高いです。
より詳しくディレクターとプロデューサーの仕事内容を知りたい方は、下記記事もご覧ください。
ディレクターの仕事とは?↓
プロデューサーの仕事とは?
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