『ザギンでシースー』『ギロッポンのチャンネー』とか
テレビ業界で使われているという業界用語。
逆さ言葉はその代表例ですが、よく使っていたのは数十年前の話。
正直、今はあんまり使われる事はありません…
ただ、いまだに使っているワードもありますし
「よく使う人」「全く使わない人」に分かれたりもします。
恥ずかしながら、僕は「よく使う」側の人間です。
今『本当に使われているもの』と『そうでないもの』
私見ですが5段階に分けて、仕分けしました。
【評価🌟5】実際によく使っている
『バミる(場見る)』
立ち位置が分かるよう印をつけること。
→バミるためのテープを「バミテ」と言う
→スタジオ収録やロケの際、ADは必ず「バミテ」を持っていなければならない
『数字』
視聴率のこと。
→「昨日の視聴率どうだった?」ではなく「昨日の数字どうだった?」と言う。
『ハコ(箱)』
編集所のこと。
→むしろ「編集所」とはあまり言わない。
→編集所を予約することを「ハコを取る」
編集所に行くときは「ハコに入る」などと使う。
『上手(かみて)』
カメラ側から見て右側のこと。反対側は下手(しもて)
→この区別がつかないADは「それ上手に動かして」という指示が急に飛んでくると動揺してしまう
→普通に「右に動かして」の方が通じやすい気がする
『押す』
予定時間をオーバーすること。反対語は「巻く」
→業界用語というか一般的にもよく使われている
『ケツがある』
後に別の仕事が入っていること。
→演者にケツがあるのか必ず確認しなければならない。
→ケツがあって押せないときは「ケツカッチン」というが、この言葉はあまり聞かなくなった。
『完パケ』
編集が終わり、放送できる状態に仕上がったテープのこと。
→「完全パッケージ」の略
→転じて、編集が終わることを「完パケる」と言う
『バラす』
物を片付けること。予定をキャンセルする時にも使う
→解散することは「バレる」と言う
『見切れる』
画面に映り込むこと。
→ディレクターがADに「見切れてるから、どけ!」とよく注意する。
『こすられる』
何度もテレビで取り上げられること。
→「あの店は他番組で相当こすられてるから、やめよう」とか
マイナスの意味で使われることが多い
『つながる』
仕事が徹夜になること。
→「昨日と今日がつながっている」ということ。
スペシャルや特番の収録直前に必ず発生する。
『飛ぶ』
ある日突然、音信不通になり戻ってこないこと。
→残念ながらどの会社でも年に何回か起こる
→ADだけでなく、ディレクターが飛ぶ場合もある
(詳しくはこちらの記事をどうぞ↓)
『事故る』
極めて重大な失敗を犯してしまうこと。
→交通事故のことではない。
→誰でも1回くらいは経験してしまう
【評価⭐️4】まあまあ使う
『てっぺん』
深夜0時のこと。
→時計の針が上↑を向くからこう呼ぶ。
→最近は一般の人にも意味が通じる
『テレコにする』
あべこべにする、入れ替える。という意味。
→編集中にカットを入れ替える時、ブツ撮り中に物の位置を入れ替える時、スケジュールを入れ替える時など様々な場面で使う
『行って来い』
「往復」と言う意味。
→「行け!」という意味ではない
→「行って来いする」と言うと「往復する」という動詞になる。
→通常の「行って来い!」とは違って「戻ってくる」というニュアンスが含まれており、例えば、荷物が多すぎて一度に運びきれない時には「行って来いしようか」などと使われる
→カメラワークの用語としても使われる
『何待ち?』
→「何の理由で待たされてるのか?」という意味。
→ロケや収録の段取りが悪い時などに使われる。
→演者さんから聞かれると、ドキッとする
『CX』
フジテレビのこと。
→なぜかフジテレビだけ、アルファベットで呼ばれることがある。
→日テレはNTV。TBSはTBS。テレ朝はEX。テレ東はTX。
→一般人相手に使うと業界人ぶってると思われ、あまり良い印象を持たれない。
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